Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
堂田 哲広; 加藤 慎也; 飯田 将来*; 横山 賢治; 田中 正暁
Proceedings of 12th Japan-Korea Symposium on Nuclear Thermal Hydraulics and Safety (NTHAS12) (Internet), 8 Pages, 2022/10
ナトリウム冷却高速炉の従来の炉心設計において、炉心変形による負の反応度フィードバックは、解析評価の不確かさが大きく、考慮されて来なかった。今後、炉心設計を最適化するためには、予測精度の高い解析評価手法を開発し、過度な保守性を排除した評価を実施することが必要となる。そこで、炉物理,熱流動,構造力学の連成解析によるプラント過渡時の炉心変形反応度評価手法を開発した。本評価手法の検証として、燃料集合体が炉心中心から1列ずつ半径方向に水平移動した変形炉心の反応度を計算し、モンテカルロ法による参考値と比較した結果、炉心領域での集合体変位による反応度はよく一致するが、反射体領域では過大評価する結果となり、今後のモデル改良に対する課題を抽出することができた。
深谷 裕司; 後藤 実; 大橋 弘史
Annals of Nuclear Energy, 138, p.107182_1 - 107182_9, 2020/04
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Nuclear Science & Technology)プルトニウム燃焼高温ガス炉のための二重非均質による自己遮蔽効果の研究が行われた。プルトニウム燃焼高温ガス炉設計の先行研究では、二重非均質性の利点を用い余剰反応度の制御を行った。本研究では、自己遮蔽効果のメカニズムを燃焼解析及び厳密摂動論に基づいた反応度分解法により解明した。結果として、燃焼反応度の特性がPuの1eVの共鳴断面積ピークにより決まり、背景断面積の表面項に依存することが明らかとなった。すなわち燃料塊からの中性子の漏洩と減速材への衝突により決定される。さらに、顕著なスペクトルシフトが燃焼期間中に起こり、この効果が、PuとPuのEOLにおける反応度価値が強化されることが分かった。
山本 俊弘; 三好 慶典
Nuclear Science and Engineering, 142(3), p.305 - 314, 2002/11
被引用回数:2 パーセンタイル:10.15(Nuclear Science & Technology)希薄プルトニウム溶液における正の温度反応度係数について摂動論及び四因子公式に基づき考察した。溶液燃料の温度係数は、随伴中性子束またはf値が0.05eVから0.2eVの範囲で中性子エネルギーとともに上昇する場合に正になる。Pu-239に比べてPu-241は、その捕獲断面積のエネルギー依存性ゆえに、プルトニウム溶液の温度係数を正にする傾向を持つ。Pu-241が時間とともにAm-241に崩壊するにつれて溶液の温度係数はより正の方向に変化する。ホウ素やガドリニウム等の中性子吸収材のおおかたは、エネルギー上昇とともに0.05eVから0.2eVの範囲で捕獲断面積が減少するために、可溶性毒物として用いるとより濃度の高いプルトニウム溶液に対しても温度係数が正になる。例外的に、カドミウムやサマリウムは、希薄プルトニウム溶液に溶解しても温度係数を負に維持することができる。固定吸収体は、その吸収特性如何に関わらず、一般的に温度係数を負にする傾向を持つ。
福島 昌宏; 菅沼 秀夫*; 千葉 敏
Progress of Theoretical Physics, 107(6), p.1147 - 1161, 2002/06
被引用回数:1 パーセンタイル:13.39(Physics, Multidisciplinary)量子色力学(QCD)はハドロン物理学の標準理論として確立している。そこで、本論文は、格子ゲージ場の理論の手法を用いて、QCDの非摂動論的性質を担うインスタントン解の性質を議論している。インスタントンはグルーオン場の非線形方程式のソリトン的な古典解であり、4次元時空間内での回転対称性を有することが知られている。本論文は、これに対して量子的揺らぎを内在している実際の非摂動論的QCD真空中においては、このインスタントン解が変形することを示し、また、この対称性の破れによりQCDモノポールを誘発されるということを指摘した。本論文は、このようにQCDの位相幾何学的なソリトン解の変形に着目することで、これまで南部博士等によって指摘されていたモノポールの凝縮によるクォークの閉じ込め機構に対して新たな解釈を与えている。
山本 俊弘
Journal of Nuclear Science and Technology, 33(1), p.78 - 82, 1996/01
被引用回数:1 パーセンタイル:14.44(Nuclear Science & Technology)「境界インポータンス」の概念を用いて、中性子増倍率を最大にする溶液燃料の自由液面形状を求める方法を示した。二次元平面形状の溶液燃料に対する最適形状を、多群、有限要素、S輸送コード、TRIPLETを用いて例示した。「界面インポータンス」なる新たな概念を定義し、それにより、二つの異なる媒質が接する界面の最適形状を求めた。最適な界面形状は、界面インポータンスを当該界面に沿って一定にすることで達成される。最適な界面形状が存在し得る必要条件についての議論を行った。
山本 俊弘
JAERI-M 93-170, 18 Pages, 1993/09
日本原子力研究所の軽水臨界実験装置、TCAでの実験で水位差法に用いられるバックリング-反応度換算係数(K値)は、TCAの実験上、非常に重要な定数である。今まで、この定数は炉心形状等によって変化しないものとされてきた。本報では、このK値が軽水減速材、反射体を持つUO炉心で、炉心形状等による変化によって、どの程度変化するかを調べるため、二次元の輸送摂動を用いて、解析的に研究した。その結果、検討した範囲では、K値は炉心により5%程度変化することがわかった。また、K値の燃料セル領域と他の領域の変動成分は相殺し合う。このためK値の炉心毎の変動は比較的小さくなる。
竹田 敏一*; 宇根崎 博信*; 栗坂 健一*; 佐久間 啓臣*; 下田 雅之*; 伊藤 登*; 久語 輝彦*; 青木 繁明*; 宇都 成昭*; 田中 元成*
PNC TJ2605 88-001, 230 Pages, 1988/03
本報告書は次の7部から構成されている。第一部: 臨界集合体および実機炉心の格子均質化第二部: 多次元ノード拡散計算法第三部: ディカップリング計算法第四部: 過渡特性評価法の研究第五部: 2領域炉心の結合度評価第六部: 中速スペクトル炉の計算法の研究第七部: 金属燃料炉心の核特性研究
飯島 進; 吉田 弘幸
JAERI-M 7609, 28 Pages, 1978/03
原型炉級GCFRの水蒸気侵入効果に関する実験をこれまで我々がLMFBR、GCFRの設計研究に用いてきた断面積および計算コードの信頼性を検討することを目的として解析した。この実験は米国で開発中の300MWeGCFRのベンチマーク実験の1つとしてANLのZPR-9 PhaseI、PheseII炉心において行われたものである。GCFRにおける水蒸気侵入反応度効果は、LMFBRにおけるNaボイド反応度効果と同じく最も重要な安全性に関する炉物理パラメータの1つである。解析の結果水蒸気侵入による反応度は正の値を持つが計算値はこれを非常に過少に評価し実験値との一致が悪い事が明らかとなった。
三谷 浩; 黒井 英雄
JAERI-M 4760, 39 Pages, 1972/03
群定数修正では種々の積分量の感度係数を用いねばならないが、これを計算する方法について述べる。通常は摂動論による方法が用いられている。臨界量或は実効増倍率に対しては従来から用いられている摂動論が適用出来る。しかし反応率の比、反応度価値及びその比に対してはUsachev、Gandiniによって与えられた一般化摂動法を用いねばならない。この方法では任意の物理量に対する世代別のインポータンスが主役を占めている。これはインポータンスが従う方程式を積分方程式に変換し、Neumann級数展開で求める時の級数の各項に対応していることを示す。次にUsachevの理論を非均質系に応用し、摂動の領域から領域への伝播は非常に興味ある過程を含んでいることを明らかにする。又Usachevの公式と全く同じものを摂動系と無摂動系の中性子束の差を直接直交函数で展開することにより求め両方法の得失を論じる。最後に群定数修正で用いる積分測定量の感度係数の具体的な数値例を与える。
杉野 和輝; 沼田 一幸; 石川 眞; 竹田 敏一*
no journal, ,
MAサンプル照射試験データの解析では、一般に、ドシメータデータを用いて照射期間中の平均中性子束の規格化を行うことにより解析精度の向上を図っている。そのような場合、通常の一般化摂動論により得られる燃焼感度係数に対して相応の補正が必要となる。そこで、燃焼感度係数に中性子束の規格化の効果を反映させるための新たな補正方法を導出した。また、新たに得られた燃焼感度係数とJENDL-4.0に基づく断面積共分散データから中性子照射場に係る不確かさを評価した。
丸山 修平; 遠藤 知弘*; 山本 章夫*
no journal, ,
感度解析は不確かさ評価や炉定数調整等のデータ同化を利用した核データの精度向上の観点から重要である。本研究では、遮蔽解析において一般化摂動論(GPT)に基づいた感度解析を可能にする計算システムを開発した。発表では、それをナトリウム遮蔽実験に適用した結果について述べる。